猫さんの甲状腺機能亢進症

だんだん暖かい陽気になってきましたね。
 
今回のブログ担当、獣医師の川口です。
今回は「猫さんの甲状腺機能亢進症」についてです。
 
皆さんの猫さん、最近こんな変化はありませんか?
 ・体重が減ってきた
 ・よく食べているのに痩せてきた
 ・飲み水の量やおしっこの量が増えた
もし当てはまる症状がある場合、「甲状腺機能亢進症」が隠れている可能性があります。
 
猫さんの甲状腺機能亢進症は、「体重は減っているけれど、食欲も元気もある」というケースが多く、気づかれにくい病気です。
 
しかしこの病気は、放置すると 
 ・心筋肥大
 ・高血圧症
につながることがあります。
 
心筋肥大は進行すると心不全を引き起こすことがあり、高血圧症は重度になると失明につながることもあります。
 
甲状腺機能亢進症の症状はさまざまで、
  ・体重減少
     ・多飲多尿
     ・嘔吐・下痢
     ・被毛がボサボサになる
     ・多食、または食欲不振
     ・落ち着きがなくなる、または元気がなくなる
 
などがみられます。
 
診断は血液検査で甲状腺ホルモン(T4)の値を測定して行います。
 
治療には
 ・内科療法(内服薬)
 ・療法食
 ・外科手術
といった選択肢がありますが、多くの場合は「チアマゾール」という内服薬でコントロールします。
 
内服治療により、
 ・体重減少や多飲多尿の改善
 ・心筋の肥厚や血圧の改善
がみられることもあります。
 
内服治療により、体格や被毛の質が改善する猫さんもいます。また、食欲不振や活動性の低下、過度な興奮がみられる猫さんでは、治療により生活の質(QOL)が大きく向上することもあります。
体重減少や多飲多尿がみられる病気は、甲状腺機能亢進症だけではありません。
 ・慢性腎臓病
 ・糖尿病
なども考えられます。
 
これらの病気も、早期発見・早期治療によって、元気に過ごせる時間を延ばせる可能性があります。
 
 
もしご自宅の猫さんに気になる症状がある場合は、ぜひ健康診断をご検討ください。
当院にお気軽にお問い合わせください。
 
皆さんの猫さんが、これからも長く元気に過ごせますように!