院長あいさつ・異物誤飲症例紹介

こんにちは、牛浜ペットクリニック院長の野村純です。

ブログの更新は久しぶりとなりますので、まずは自己紹介から始めたいと思います。

私は獣医師として働き始めて18年目となります。

私は先代の院長である父から牛浜ペットクリニックを引き継いで2代目の院長となります。2代目となってからは10年ほど経過しています。

私が担当している分野としては外科が多いです。

特に腫瘍外科、軟部外科を多く担当しています。

わんちゃん、猫ちゃんの場合は人間と違って、自分の不調を訴えることがなかなか難しい分、症状が重くなり緊急の状態になって来院されるケースも多く経験します。そういった緊急的な外科も多く担当することが多いです。

今回は私が近年多く経験している緊急外科の異物摘出についてお話ししたいと思います。

異物誤飲による胃切開、腸切開手術

異物誤飲

わんちゃん、猫ちゃんを飼っているとどうしても異物誤飲(食べ物以外のものを誤って口から摂取すること)してしまうケースが多々あります。今までさまざまなものを手術して摘出してきました。

意外と多いのが種です。梅干しの種やとうもろこしの芯などはとても硬く、胃は通過するのですが小腸での閉塞を多く経験しています。タネ類は意外と気をつけないといけない異物リストに上がります。このようなケースで異物が小腸に完全閉塞している場合には直ちに開腹手術を行い異物の摘出を行わないと最悪

の場合、腸の壊死または腸破裂を起こす可能性もあります。腸壊死の経験もあり、その場合には壊死している部分を切除して正常な腸と腸の部分同士を縫合する腸吻合術を行う必要があります。

今まで私が経験してきて摘出した異物は梅干しのタネ、とうもろこしの芯、新幹線のおもちゃ、クマの人形の一部、靴下、タオルの一部、紐、スポンジの一部、スパナ、毛玉、焼き鳥の串、ボールペン、このようなものがあります。

レントゲンの写真は実際僕が過去に手術したゴールデンレトリバーの異物摘出の子のレントゲンです。

この子はレンチ、新幹線のおもちゃ、ボールペンなど色々なもの食べてしまっていました。

全て手術にて摘出して、無事退院しています。

もしわんちゃん、猫ちゃんで異物を食べてしまって、お困りの場合はお気軽に当院にご連絡ください。