子宮蓄膿症(パイオメトラ)

こんにちは。院長の野村です。

右の写真は私が飼っている

アイリッシュセッターのアビちゃんです。

今年で10才になります。

先日、陰部から膿が出ていていたので、全身の検査してみましたら、子宮蓄膿症(パイオメトラ)という病気でした。治療のため手術を実施し、いまは無事元気になりました。

 

子宮蓄膿症は高齢の未避妊犬でよくみられる病気です。子宮内の細菌感染による炎症から子宮内に膿がたまってしまう病気です。

特徴的な症状は陰部からの排膿ですが、排膿しないタイプの子宮蓄膿症もあるため診断には注意が必要です。その他の症状としては食欲低下、発熱、多飲多尿、嘔吐などの症状がみられることもあります。

病気が進行すると子宮内の細菌が増殖して全身の血液中にまで移行します。その場合、敗血症や全身性炎症反応症候群(SIRS)を起こして死に至ることもあります。

高齢犬で未避妊で上記のような症状がみられた場合には本疾患の可能性がありますので、お早めにご相談ください。